夜を剥がして朝まで行くのさ

ここにはもう帰らない

言葉ははぐれた左手 ぶら下がる

明日になってまた気付く

いつか悲しい顔で何を話してたんだっけ？

思い出せなくなったことばっかりだ、ああ

いつでもここに在る

あなたが誰になったって

たまに寝過ごした日は冷たい手を引くよ

靄の中駆けていく 灯りを灯していく

壁の染みは今も消えない それでも

ぼろぼろになっていく魔法

何も残らないけど おはなししようよ

どこまでも伸びる悲鳴を聞いてた

夜の向こうでずっと響いてた汽笛

ポケットの中を隠した場所なんてさ

もう分からないんだよ 分からないんだよ

いつでもここにいる

あなたが誰になったって

たまに寝過ごした日は冷たい手を引くよ

靄の中駆けていく 灯りを灯していく

壁の染みは今も消えない それでも

ぼろぼろになっていく魔法

何も残らないけれど おはなししようよ