十六夜、刻を止めて - 玲瓏のHydrangea

词:一咲美葵

曲:ZUN

花咲く世界をナイフで裂いた

どうか今だけ

冷たき夜空が咲う

欠けた月はもう還らないと

それは憂う言ノ葉のしらべ

満たされないままでは

いま紅く光る目で捉えた鼓動

誘う罠のよう振り翳した刃

花咲く世界をナイフで裂いた

あなたを悪夢から守りたいの

甘く香るような褒美は要らぬ

だからせめてこの刻を

願う この夜だけ止めて

あなたに捧ぐ命よ

余す事なく燃え尽くして

やがて二人 別つ日が来ても

記憶に焼き付けばいい

そう運命は受け入れ選んだ鼓動

凪いだ気持ちの筈 何故痛むのか

震える未来をナイフで裂いた

終焉はまだ遠い 怯えず行け

芽生えた恐怖に情など要らぬ

だからせめてこの刻を

願う この夜だけ止めて

燻ぶ叢雲が構える

貫く凛とした己の決意だ

\"あなたの為なら\"

花咲く世界をナイフで裂いた

あなたを悪夢から守りたいの

甘く香るような褒美は要らぬ

だからせめてこの刻を

願う 温もりだけでもいい

この夜だけ止めて