[00:00.000]セクサリス:
[00:05.500]「そのレギオンは、死の残響でできていた。
[00:10.600]すべては魔女アイリーンの掌の上。
[00:15.760]小さな暇潰しのための游戯でしかない事象。
[00:21.170]残響の余韻は、たった一人の少女だけが担っていた。
[00:28.070]壊れモノの少女はふらつきながら塔の端に立ち、
[00:32.360]夢見るように空へと語りかける……。
[00:36.400]大好きな兄に向けて。素敵な仲間との出会いを。
[00:42.100]短い時間に深めた友情を。
[00:46.190]それらが全て形のない幻想だったことは、
[00:50.690]受け入れないままに……」
[01:05.690]深すぎるその絶望を 受胎した少女は
[01:17.320]吹き荒ぶ緋の悪意 全て飲み干した
[01:29.380]心の壊れる音 一瞬に散る花
[01:39.560]美しく鮮烈な その最期の残響に
[01:50.960]詩をのせて 魔女は奏でる
[02:01.700]埋蔵された虛飾の光焦がして
[02:12.140]『夢のような、時間でした』
[02:17.750]真実の解放を 流れる星の下でいつか誓い合った夜 明日を信じて
[02:35.130]死によって下された 白い解放はその夢が
[02:46.970]悪梦の中にあることを告げて————
[03:01.660]『————いつか笑って、会えるかな?』
[03:07.950]不安を小さな文字で描いた 健気にah…兄想い
[03:19.140]問いかけるフランチェスカに 仲間は無言で颔く微笑んだ
[03:35.810]『きっととても驚くね?私にこんな素敵なお友達ができたよ。
[03:47.680]短い時間だけれどたくさん話したよ……』
[03:58.230]『ねぇ答えて?お願いは最後にはいつだって聞いてくれてじゃない。
[04:12.850]もう我儘言わないから』
[04:15.660]音無き言葉は 虚空へと消えてゆく 见えない何かに語るように
[04:32.660]壊れきった瞳はもう幻想だけに
[04:41.720]焦点を合わせて 虚構へと
[04:48.690]嗚呼戻れないほどに ah…深く深く もう沈みきっていた————
[05:16.270]「さあ、次はどんな遊びをしましょうか」
[05:20.860]セクサリス:
[05:22.630]「これは、最も残虐だといわれる魔女の物语。
[05:30.780]ふふっ……おはなしは、おしまい」