[144.0]支度もない未練を帰宅もない不安を [144.0]惚けた部屋の隅で [144.0]素面の間隔では届かぬ世迷言を [144.0]離して終えたなら [144.0]気触れ吐かない声が病むように [144.0]苦い味蕾のごめんねなんて [144.0]口述を濾過した安易に [144.0]爪立て合った温もりなんて [144.0]隠し着れない恥の痕に [144.0]不甲斐ないなって君の所為だって窘む [144.0]言い訳なんてありはしないよな [144.0]紛い物ばかりの決意が [144.0]体裁を突き放すように裏を欠く [144.0]煮え切らないことに馴れたなら [144.0]何者にも成れず説けず沈んでゆく [144.0]淡い気体のさよならなんて [144.0]後述を加味した安堵に [144.0]詰めたくなった愛想なんて [144.0]替えの聞かない吐露の己に [144.0]不埒なんだって君の所為だって [144.0]嗚呼凪いて裁定待って [144.0]匿名を衒う異名字が [144.0]発色を来す兆し迄 [144.0]腫れや化膿した忌み網膜に [144.0]鬱奇しくも移らない [144.0]熟れた手癖での抗争で [144.0]闡明へ向って透け得るも [144.0]異端で仕舞った致命では [144.0]托卵で謀って名課さないで