[00:18.85]遠い遠い時の果て
[00:21.82]そこに住まう人は皆
[00:25.16]永遠の命をもつ世界での話
[00:31.42]赤い実の成る木の下
[00:34.65]La La Lu La 生まれながらに
[00:37.86]死の呪いがかけられた少女の話
[00:44.86]
[00:53.58]色付いた街外れ
[00:55.80]蒼く光る湖畔
[00:57.76]赤い実のお菓子屋
[01:02.16]ちょっぴり寒くなった今日は妙に誇らしげ
[01:06.54]自信作を売りにゆく
[01:10.24]待ってて 今度こそ 美味しいんだから
[01:16.44]
[01:19.11]時計塔の見える市 驚いた
[01:22.32]珍しく賑やかね La La Lu La Lucky!!
[01:27.80]物憂げな街の隅 ひとり
[01:30.71]赤い実のパイどうですか 自信作なの
[01:35.66]そんなのひとつも売れないさ
[01:38.89]少女を見て蔑む人達
[01:42.61]みんなと何も変わらないのに
[01:47.04]美味しくできたのに
[01:50.12]今日も声は届かないのね
[01:54.35]まるで透明になったみたいだわ
[01:58.34]そうして誰もが知らぬ振りをした
[02:02.83]何故なら少女は呪われているから
[02:06.86]死んだ世界で唯ひとり生きていた少女の話
[02:15.33]
[02:22.80]夜なべでアレンジパイと
[02:25.48]にっこりスマイル引っ提げ
[02:27.27]少女はまだ諦めない
[02:31.67]時計塔の針も空を指して
[02:34.84]お腹も鳴るそんな時
[02:38.02]ふと後ろから人が少女を押す
[02:42.97]甘い籠は落ちる
[02:46.14]お菓子を踏み行く人達
[02:49.63]平気な顔してさ
[02:52.77]惨めに拾い集める
[02:56.24]ふともうひとりの手が
[02:59.41]どろどろのパイを徐に口に入れて
[03:04.85]「おいしいね」
[03:07.49]その声で心は溢れた
[03:11.62]まるで輪郭を描いたみたいだわ
[03:15.62]そうして彼は手を差し出した
[03:20.10]何故なら少女に呪われているから
[03:24.19]死んだ世界で唯ふたり生きていた遠い物語
[03:34.53]
[03:44.52]街の人達は哀れむ
[03:47.44]赤い実を食べて呪われた者を
[03:50.72]永遠に生きられずに死ぬのさ
[03:53.70]嗚呼なんて可哀想な話
[04:02.23]ふたりは笑う それでも笑う
[04:08.38]La La La とっても素敵な呪いね
[04:14.41]例え明日死んでも
[04:17.58]「今」が確かで大切になるから
[04:26.60]
[04:28.51]もう声は届かないのね
[04:32.69]まるで透明になったみたいだわ
[04:36.73]そうして誰もが知らぬ振りをした
[04:41.15]何故なら世界が呪われているから
[04:45.49]
[04:47.25]「永遠」 の呪いは解かれていた
[04:51.23]まるでふたりの方が狂ったみたいだろう
[04:55.26]そうしていつか笑うように眠る
[04:59.74]何故ならふたりは放たれているから
[05:03.76]死んだ世界で唯ふたりだけが幸せだった